鈍臭くていい、バカでいい

【雄弁は銀、沈黙は金】

俺は口撃や説教や指摘などに対して即座に反論する能がない。 感情的に気にくわないと思ってもとりあえず聞く。 

端から見れば鈍いか言いなりか図星かと思われるだろう。 しかし私には「そう思われる」ことよりも、的外れな反論で恥をかいたり、感情的な口撃で相手に取り返しのつかない傷を与えてしまうことの方がよっぽど怖いのだ。

相手に言い勝ちたいとも思わないし、相手に言い勝ったと思われても、そんなことで勝ったと思ったり優位を感じるようなやつのことはそもそも気にしなくていいのだ。

私は言葉でたくさん恥をかいたてきたし傷ついてきたし、他人にもたくさん恥をかかせてきたし傷つけてきた。

そうやってたくさん後悔してきたから、それを繰り返すくらいなら負けても損してもいいと思うようになった。

言われたことは後で自分のなかで思い返してひとつひとつ整理していけばいい。

ああ、あれは言われた通りだな。 ああ、あれはやっぱり自分の考え方で正しいと思うな。

それでいい。

ではまた。