志村けんさん三回忌に寄せて

この記事は亡くなられた2020年に他のブログに書いたものを、三回忌に合わせてあらためてこちらにも書き留めておくものです。


【天命】

人間には魂ってのが宿ってて、死ぬとその魂が抜けてあの世(らしきもの)に行く、っていうのが俺の世界観なんですよ。
特定の宗教を信じてるわけじゃないです。


魂には年齢も性別も肌の色も目の色も障害も言葉の壁もなくて、あるのは発する光の強さだけ。


世界中で毎日多くの人が亡くなってる。
老衰で苦しまず穏やかに息を引き取る人は稀(まれ)なんじゃないかな。


事件、事故、災害、戦争、自殺。
苦しんだり無念の死だったりが大半だと思う。


それに加えて今は爆発的にコロナウィルスによる死者が増えてる。
あの世は暗く沈んだ光の魂でいっぱいだ。


あの世にいる神様(らしきもの)は考えた。
「人間界から助けを呼ぼう」


志村けんさんは今、きっとこの世よりもあの世に必要とされて神様が連れていったんだと思う。
けんさんの魂って、めちゃくちゃ輝いててあったかそうじゃん。


あの世に行ったら古今東西のコメディアンたちと組んで爆笑をかっさらうと思うよ。
そうやって寂しくて冷たくなって震えてる魂たちを温めるんだよな。


「死」っちゅうんは、魂の在り方が変わるだけで消えてしまうわけじゃない。
身体があるかないかだけの違いだ。


志村けん」は死んだけど「志村けんの魂」は生きてる。


俺が死んであの世に行ったときにはまた笑わせてください。


この世でのお勤め、お疲れ様でした。